こども教育研究家のこうへい先生です!
東京都世田谷区の教育現場で日々子どもたちと関わっています。
子どもに関する悩み、運動に関する悩みを中心に記事を書いています。
今日は、運動指導のプロである私が、悩みが多い縄跳びの「前跳び(1回跳び)」の練習について解説いたします。
(練習方法は無数にありますが、この記事ではその1例をご紹介します。)
続きの記事で「連続前跳び」についても解説しております。
この記事の後にぜひご覧ください。
⚪︎監修こうへい先生
体操競技歴17年、インターハイ•国体出場、海外大会優勝の経験あり。
運動指導のプロフェッショナル。
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指導の際の心構え
初めての縄跳び練習、おそらく幼児の子が多いのではないでしょうか?
「教えよう!」とするがあまり、
大人が熱心になりすぎて子どもにアドバイスをしすぎたり厳しくダメ出ししたりを続けると、子どもが縄跳び嫌いになってしまいます。
「正しさより楽しさを」をテーマに、楽しく練習をしていきましょう!
縄選び
初めての子には「ロープタイプの縄跳び」がおすすめです。
ロープタイプは他の縄跳びに比べて縄の重さを感じやすく、初めての子がより回しやすいという特徴を持っています。
ひっかかっても痛くないし、グリップも木で手に馴染みやすく小さい子は握りやすいです。
ロープタイプは二重跳び等には向かないので、縄を回す感覚を覚えたらビニール製の縄跳びに変えていろいろな技に挑戦していきましょう。
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縄の長さ
縄の真ん中を片足で踏んで、上にピンと伸ばしましょう。
縄が溝落ち~胸の高さが適正な位置です。
グリップの握り方
縄の握り方は2つポイントがあります。
①握る位置はグリップの下部
②握り方はリモコン持ち
よくあるのが、ジャンケンのグーのように縄を握ってしまうこと。
リモコンを持つように、親指を立ててグリップを握りましょう。
「前跳び(1回跳び)」に必要な力
前跳びは2つの要素で構成されています。
それぞれ効果的に練習していくことで、前跳びが習得できます。
①ジャンプ
前跳びを成功させるためには、「両足ジャンプ」ができなければいけません。
ジャンプがうまくできない子はそこから練習する必要があります。
②腕(縄)を回す
腕を回し、縄を回す動作ができる必要があります。
この2つをうまく組み合わせることで前跳び(1回跳び)はできます。
縄は手首で回せ??
よく聞くアドバイスとして、「縄は手首で回せ!」というものがあります。
もちろん最終的にはそれができようになると良いのですが、いきなりそれができる子どもはいません。
初心者にこのアドバイスをする必要はありません。
①肩を中心に縄を回して跳べるようになる
②肘を中心に縄を回して跳べるようになる
③手首を中心に縄を回して跳べるようになる
こんなふうに段階を追ってできるようになっていくので、
まずは肩を中心に腕を大きく回す前跳び(1回跳び)から練習していきましょう。
「前跳び(1回跳び)」の苦戦ポイント
子どもが縄跳びで苦戦するポイントは大体決まっています。
練習法について解説する前に、縄跳びのどの動きが子どもにとって難しいのかを解説しておきます。
手を下げてジャンプする動きができない
「その場で高く跳んで!」といったとき、人は腕を下から上に振り上げジャンプをします。
立ち幅跳びでもそうですよね。
基本的に、ジャンプをするときの腕を動きは「下から上」です。
では、縄跳びはどうでしょうか?
《縄跳びはジャンプしたときに縄を下におろさないといけないので、腕の動きは「上から下」です。》
☝️ここが子どもの難しいポイントです☝️
こんな動きやったことないんです。
・ジャンプをしたときに腕も一緒に上にあがってしまう
・腕が上にあがったタイミングでジャンプをしてしまう
こういった失敗をする子がほとんどです。
練習方法
ここから、具体的な練習方法を紹介していきます。
①ジャンプ
②縄回し
前跳びはこの2つ要素から構成されています。
基本的に1回跳びであれば「両足ジャンプ」がしっかり1回できればできます。
ジャンプができる子は縄回しの練習をしましょう。
※ジャンプができない子はこちらの記事をご覧ください。
ジャンプの練習方法を解説しております。
縄を回す練習
タオル肩返し
このように両手でタオルの端を持ってグルグルと回していきます。
体の後ろで肩を返す感覚を覚えましょう。
縄回し
縄を後ろから前へ、そして前から後ろへ。
「頭の上に大きい卵を作ろう!」と言って、縄を大きく回して弧を作る練習をします。
うまくできない子は、子どもの腕の動きに合わせて大人が縄を回してあげましょう。
だんだん縄と腕の回し方を掴んでくるはずです。
レベル1
頭の上から縄を回します。
レベル2
体の後ろから縄を回します。
最初はうまくできませんが、回数を重ねることでだんだんとスムーズになっていきます。
縄に半分に切ったトイレットペーパーの芯などを通して練習するのも効果的です。
縄先が重くなることで、子どもは遠心力を使って縄を回す感覚が覚えやすくなります。
目印キャッチ
目印を置いてそこに向かって勢いよく縄を回してキャッチしましょう。
ゲーム感覚で楽しめる練習です。
縄跳び練習では、子どもが飽きないような工夫をすることが大切です。
楽しみながら、縄を回す感覚をつけましょう。
目印にお子様が好きな動物や乗り物のイラストを貼るのも良いでしょう。
「10回ゾウさん捕まえたら、次は猫ちゃん捕まえよっかー!」といった感じで、イラストを使って楽しみながら回数をこなしましょう。
1回跳び挑戦
ここまできたら1回跳びにチャレンジしてみてください。
縄を回して足の前にきたら、跳びこえるようにジャンプします。
・ジャンプするときに腕が上がらないようにすること☝️
・両足揃えて跳ぶこと☝️
1回跳びに慣れてきたら、「ジャンプしたらすぐ万歳🙌」を練習しましょう。
これができると連続跳びに繋がっていきます。
「ジャンプしたらすぐ万歳🙌」はこんな感じです。
まとめ
このように、「ジャンプ」と「腕を回す」練習をそれぞれ行い、
2つを合体させることで前跳び(1回跳び)はできるようになります。
「うさぎに変身してみよう!」といってジャンプの練習をしたり、
クリアした回数を数えてみたり、
動物のイラストを使ってみたり、
できることをたくさん褒めてあげたり、
そのような工夫をしながら楽しく練習してみてください♪
さて、次の記事では連続の前跳びの練習法について書いていきます。
続けてご覧ください。
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