こんにちは、こども教育研究家のこうへい先生です!
東京都世田谷区の教育現場で日々子どもたちと関わっています。
子どもに関する悩み、運動に関する悩みを中心に記事を書いています。
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「うちの子ども、友達と一緒に遊ばない...。」 「なぜ一緒に遊ばないのか理解ができない...」
そういった悩みを抱えている方、多いと思います。
今日は、教育のプロから見る“友達と遊ばない子どもの心理”と“そこに向けたアプローチ”についてお伝えしたいと思います。
友達と遊ばない子どもの心理
友達と遊ばない子どもの心理は、シンプルにいうと「おもしろくないから」です。
「1人で遊ぶより友達と遊ぶことの方が楽しい」という認識がないんです。
人と遊ぶと損をすると思っている
「友達と遊ぶと自分がやりたい滑り台を順番にすることになって楽しめなかった。」
「友達と一緒におもちゃを使うと使いたいのに使えない時間があって嫌だった。」
そんな経験から
「友達と遊ぶ」=「自分がやりたいことを我慢しなければならない」
「友達と遊ぶ」=「自分が損をする」
という認識になっていることがあります。
誰かと遊ぶ楽しさ<人と関わることで生じるストレス
「意思疎通が苦手で、人と関わると“伝えられない”というストレスを感じる」
「恥ずかしがり屋で周りのことが気になってストレスを感じる」
「聴覚過敏により音からストレスを感じる」
などの理由から
「誰かと遊ぶ楽しさ<人と関わることで生じるストレス」という認識になっていることがあります。
いずれも、「集団での楽しさ<人と関わることで生じるストレス」になっています。
以上が友達と遊ばない子の心理状態です。
友達と遊ばない子にどうアプローチしていくか
「誰かと遊ぶ楽しさ<1人で遊ぶ楽しさ」
↓
「1人で遊ぶ楽しさ<誰かと遊ぶ楽しさ」
という認識にシフトしてあげることが大切です。
そのためには、まず「2人以上の集団での楽しさを体感させること」が必要です。
まずは2人から
まずは「あなたとお子様の2人」または「信頼できる大人とお子様の2人」から。
「1人よりも2人の方が楽しいじゃん!!」という体験をさせること。
これが最初のブロックです。
ここまでいくと次のブロックです。
シナジーを体感させる
シナジーというのは“相乗効果”のことです。
相乗効果とは、1+2が3ではなくて、10にも20にもなっているような状態です。
(イメージは、個々の足し算だったものが掛け算になって総数が何倍にも膨れ上がっている感じ)
集団内でシナジーが起きたとき、人は1人では感じられない喜びを感じることができます。
まさにそれが
「誰かと遊ぶ楽しさ<1人で遊ぶ楽しさ」→「1人で遊ぶ楽しさ<誰かと遊ぶ楽しさ」
に感情がシフトする瞬間です。
「“1人で遊ぶよりみんなで遊んだ方が楽しいじゃん!!”の経験を、集団のシナジーを通して体感させること」が大切です。
具体的にどうしていけば良いのか?
今回は親としてできそうなことを3つ紹介したいと思います。
集団に入れる
当たり前ですが集団の楽しさは集団でしか味わうことができません。
金銭的に使えるお金がある場合は
「仲良くなった友達が行っている習い事に連れていってみる」
「信頼できる先生に預けてみる」
そういった方法をとってみてください。
全て自分で解決しようとせず、
「餅は餅屋」でその道のプロに任せてみるのも一つだと思います。
人と喜びを分かち合うという経験ができそうな環境を探してあげましょう。
精神年齢が合う人(合わせてくれる人)と会わせる
周りの子と精神年齢が合わず「遊んでもおもしろくない」と感じている場合もあります。
そういった場合は精神年齢の合う人(合わせてくれる人)と会わせてあげましょう。
「こんなおもしろい人がいるんだ!」という発見から人に興味を持ったり、その子にとって居心地の良い場所が増えていくと段々と他人に対して積極的な姿勢が見られるようになります。
子どもへの声掛けを変えてみる
否定語を使うのをやめ、理解しようと努めましょう。
子どもの主張に対して、まずはその子を理解しようとしている姿勢を見せること。
理解できるできないより、その姿勢でいることが大切です。
その姿勢を示した上で、自分の意見を子どもに伝えるようにしましょう。
その積み重ねで子どもは安心して意見を言えるようになり、本当の意味での“信頼関係”を築くことができます。
その上で、子どもに「意見が対立した時の折り合いの付け方」や「自分の意見の伝え方」を伝えてあげてください。
そもそも友達(集団)と遊べた方が良いのか?
この記事をご覧になられている方は
「うちの子、友達と遊べるようになってほしい!!」「集団に入れるようになってほしい!!」
そう思っているのではないでしょうか。
そんな皆様に質問です。
「あなたのお子様にとって今一番大切なことは“友達と遊べるようになること”ですか?」
答えが“Yes”の方は、ぜひ上記のような関わりをしてあげてください。
そうでない方は、「お子様にとって一番大切なこと」、「お子様が必要としていること」が何か考えてみてください。
集団で遊べなくてもその子の価値がなくなるわけではないし、そういう子でも社会の役に立つ人材に必ずなれます。
大人の「集団になじめなければならない」という思い込みが子どもを苦しめることもあります。
ぜひ今のお子様にとって最適だと思う行動をとってあげてください。
今日はこんなところで!
それでは👋
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