こんにちは、こども教育研究家のこうへい先生です!
東京都世田谷区の教育現場で日々子どもたちと関わっています。
子どもに関する悩み、運動に関する悩みを中心に記事を書いています。
「うちの子注意散漫で、集中力がなくて困ってる...。一体どうしたら良いのか...」
そんなふうに思っている保護者の方、多いと思います。
実際「集中力がない」という悩みは、保護者が持つ悩みの中でもトップクラスに多いでしょう。
今日はそんな方に向けた記事となっております。
集中力が続かないのには、子どもによって様々な要因があります。
今日は「集中力を高めるための効果的なアプローチ」について書いていこうと思います。
集中力の“あるorない”の判断基準
そもそも、集中力の有無を皆様はどんな基準で判断してますでしょうか?
子どもの集中力は、小学校低学年くらいまでは「年齢×1分」または「年齢+1分」と言われています。
《1歳→1~2分》
《2歳→2~3分》
《3歳→3~4分》
《4歳→4~5分》
《5歳→5~6分》
《6歳→6~7分》
《7歳→7~8分》
おおよその目安は上記のとおりです。
1つのことに没頭できる時間が上記の目安より短いと「集中力が低い」
目安より長いと「集中力が高い」といえるでしょう。
人が本気で集中できる時間って、意外と短いんです。
集中力の4タイプ
子どもへのアプローチを考える前に、「集中力のタイプ」について理解しておく必要があります。
我が子のタイプを把握して、伸ばすべきポイントを考えていきましょう。
集中力には大きく分けて4つタイプがあります。
◎一点集中タイプ
◎楽しさ集中タイプ
◎先天性集中タイプ
◎拡散タイプ
一点集中タイプ
1つ目は「一点集中タイプ」です。
自分の興味があるもの、気になったものに対して異常な集中力を見せます。
逆に興味がないものにはほとんど反応しません。
こういう子は、《天才タイプ》です。
見る人によっては「切り替えができない子」とか「こだわりが強い子」と評価されてしまいますが、
大人が良さを伸ばしてあげられれば非凡な強みをもった人材になるでしょう。
私の知人に将棋の藤井聡太さんと同じ小学校だった方がいるのですが、小学生の藤井聡太さんはまさにそんな子だったそうです。
(登山に行くと山の花を見ることに夢中になりすぎて、リュックを山頂に忘れてくるような子だったそうです)
このタイプは「集中すると周りが見えなくなる」といわれるくらいの力を秘めています。
その特化型の集中力を伸ばすアプローチをしていきましょう。
楽しさ集中タイプ
.2つ目は「楽しさ集中タイプ」です。
「楽しいことに没頭する」というタイプです。
多くの人はここに属すると思います。
これは鍛えていくことで、
「楽しいことに集中する」→「やるべきことに集中する」に変化していきます。
このタイプは、「多くのことに楽しみながら集中する力」を持っています。
「楽しいからやる」という段階から、「やるから楽しい」という段階にシフトさせていきましょう。
「最初は楽しそうとは思わなかったけど、やってみたら楽しかった!」という経験をさせるようなアプローチをしていきましょう。
子どもはそういった経験から「まずやってみよう!」という価値観を持っていきます。
先天集中タイプ
3つ目は「先天集中タイプ」です。はじめからある程度集中力を持っているタイプです。
良い悪いではなく、子どもの生まれ持った気質による集中力の差はやはりあります。
このタイプは「目の前のことに集中する力」を持っています。
拡散タイプ
4つ目は「拡散タイプ」です。
小さな刺激や変化に体が反応してしまったり、気づくとボーッとしていたり、そんなタイプです。
このタイプの子は特に「集中力がない」「注意が散漫だ」と言われてしまうことが多いでしょう。
ただこれも大人の捉え方次第。
大人がどんなレッテルを貼って関わるかで子どもの成長は変わっていきます。
その“好奇心”や“変化に気づく力”を伸ばしていくのが良いと思います。
こういったタイプは「クリエイティブさ」や「活発さ」、「優しさ」を秘めています。
子どもの特性を理解して、辛抱強く見守り信じてあげましょう。
集中力を高めるための効果的なアプローチ
私が現場で実践してきて、効果的だったアプローチを4つ紹介します。
《1》集中できる環境を整える
《2》見通しを立ててあげる
《3》やった先のワクワクする未来を想像させる
《4》自分で決めさせる
集中できる環境を整える
まず1つ目は《集中できる環境を整える》です。
⚪︎睡眠不足
⚪︎別のストレスや不安がある
⚪︎誘惑が多い(刺激が多い)
⚪︎物(刺激)が多い
⚪︎音がうるさい(刺激が多い)
何か集中する活動をする前に、まずはこういったものをできる限り減らすよう心がけましょう。
見通しを立ててあげる
2つ目は、《見通しを立ててあげる》です。
「○分まで頑張ろうね」とか「ここまでできたらゴールだよ」というのを子どもに伝えてあげましょう。
人はゴールが見えると走りやすいものです。
やった先のワクワクする未来を想像させる
3つ目は、《やった先のワクワクする未来を想像させる》です。
私たち大人も、「これをやった先にはこんな素敵な未来が待っている…✨」と思うとスムーズに行動を起こして集中できませんか?
子どもも同じです。
「これやると〇〇くんが大好きなウルトラマンみたいにカッコよくなれるかもね!」
「これ頑張ると〇〇ちゃんがなりたいお医者さんに近づくかもね!」
そういった声掛けで、「行動の延長線上に自分の望む未来がある」と子どもが感じると
1人でに動き出し、集中し始めます。
自分で決めさせる
4つ目は、《自分で決めさせる》です。
宿題をやろうとした矢先に“宿題やれよ”と親から言われて、一気ぬやる気がなくなった経験はありませんか?
「今からやろうと思ってたわ!」と一度は言ったことありますよね。笑
“人が決めたこと”より“自分が決めたこと”の方が頑張れます。
「今日はAとBのどっちを頑張ってみる?」
「Aはどこまで頑張ってみる?」
といったように、こちらの質問から子ども自身に決定させるよう仕向けるのも一つの手だと思います。
たとえ短い時間でも、自分で決めたことをやり抜けたらしっかり褒めてください。
その子が次頑張る原動力になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
何か一つでも皆様の子育ての参考になることがあると幸いです。
書き忘れましたが、もう一つ大切なことがあります。
それは《大人が肩の力を抜くこと》です。
焦ったり、苛立ったりする必要はありません。
子どもは子どものペースで成長していきます。
大人が望むペースで成長するかは分かりませんが、必ず成長していきます。
大丈夫です。
今日紹介したアプローチを参考にして、気長に楽しみながら子どもの成長を待ってみてください!
今日はこんなところで!
ではまた👋
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