こんにちは、こども教育研究家のこうへい先生です!
東京都世田谷区の教育現場で日々子どもたちと関わっています。
子どもに関する悩み、運動に関する悩みを中心に記事を書いています。
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「子どもをご褒美で釣る親はダメな親だ」
先日そのような記事を目にしました。
みなさんはどう思われますか?
「これしたら〇〇あげるから、ちゃんとやりなさい!」
「〇〇しなかったら××没収!!」
このような言葉を子どもに使った心当たりがある方がほとんどではないでしょうか。
「子どもをご褒美で釣る親はダメな親だ」という内容の記事を見て僕が思ったことはこれです。
「ふざけんな」
ふざけんなです。
「ご褒美でも使わないとやってられるか!!子どもが言うこと聞かないんじゃー!!」というのが親の本音で、そこに寄り添う気がなくダメの一点張りをする記事にムカつきました。
現場を知らない評論家が知ったようなこと書くな!!と思ったのが正直なところです。
ただ、「ご褒美で釣ること」が子どもに悪影響を及ぼしてしますことがあるのも事実です。
今日は、「適切なご褒美の与え方」について書いていきます。
ご褒美の種類
ご褒美には2種類あります。
外的報酬・・・外部から与えられるご褒美や罰
内的報酬・・・成長や課題に取り組むことで得られる喜び
「〇〇がもらえるから頑張る」
「××を没収されたくないから頑張る」
このような「外的報酬」の特徴は、「そこから生まれるエネルギーが一時的なもの」で、「外からの報酬」が行動の目的です。
褒美や罰がなくなった途端、そのエネルギーは尽きます。
比べて「内的報酬」は「積極的で長期的なエネルギー」で、「行動そのもの」が目的です。
内的報酬で動ける人の方が「外の世界」に縛られない“本質的な幸せ”に近づくことができます。
外的報酬で釣り続けた子どもはどうなるのか
「褒美や罰」で釣り続けた子どもははどうなっていくでしょうか?
・すぐにご褒美を求める
・ご褒美がないと行動しない
・なんでも目先の利益に飛びつく
・褒美や罰で人を動かそうとするようになる
このように、何か見返りや失う物がないと行動しないようになっていきます。
この価値観で大人になり、たとえ仕事で成功したとしても、
自分が心から楽しめる生きがいを見つけられずにぽっかりと心に穴が空いた気分になるでしょう。
「外的報酬で釣り続ける」の先にはこのような未来が待っています。
適切なご褒美の与え方
「外的報酬は悪だ!!」と結論づけるのはまだ早いです。
外的報酬も“使いどころ”です。
以下に、外的報酬の使い方を3つ書いていきます。
①評価するご褒美
子どもが「ご褒美のために頑張る」となるのはよくありませんが、「頑張っているのを評価してご褒美をあげる」は良いと思います。
むしろそのご褒美は子どものモチベーションを加速させてくれます。
例えば、
「〇〇やったら××あげる!」ではなく
「いつも〇〇頑張ってて素敵だなと思ったからこれあげるね」のような関わりにしてあげてください。
②無条件ご褒美
「いつも一緒にいてくれてありがとう」といってご褒美をあげるのも良いと思います。
このようなご褒美の使い方は、子どもの自尊心や自己肯定感を育みます。
何かを達成したご褒美ではなく、無条件に与えるご褒美です。
③導入としてのご褒美
理想は「やりがいや成長(内的報酬)にモチベーションを感じて動けること」ですが、いきなりそれは難しかったりします。
「そこに繋げるための導入としてご褒美を使う」は良いと思います。
例えば、
「最初はご褒美をもらうために勉強してたけど、だんだん勉強が楽しくなってきた!」のような状態を作り出せると最高です。
※
この場合、子どもの興味を「ご褒美→やりがいor成長」にシフトさせる工夫が必要なこともあります。
まとめ
本日の記事、いかがでしたでしょうか?
“ご褒美”に対するこちらのスタンスを変えるだけで、子どもの動きは確実に変わります。
ぜひ意識して日々お子さんと関わってみてください(^^)
今日はこんなところで!
それでは👋
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