こんにちは、こども教育研究家のこうへい先生です!
東京都世田谷区の教育現場で日々子どもたちと関わっています。
子どもに関する悩み、運動に関する悩みを中心に記事を書いています。
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突然ですが、皆様は「子どもの心が成長する瞬間」はどんなときだと思いますか??
それは「子どもが気づきを得た瞬間」「子どもが学びを得た瞬間」です。
その「気づき」や「学び」を促進するのが、「質問」と「対話」です。
《「質問力&対話力」があると子どもの心の成長の手助けができるんです!!》
今日は子どもの成長に関わる「質問と対話」についての記事を書こうと思います。
体験と経験の違い
質問力の話をする前に、“体験”と“経験”の違いについて説明しておきます。
体験•••見たり聞いたり行ったこと
経験•••気づきや学び、知識を得たこと
例えば《野菜の収穫会》があったとして、
「ただ野菜を収穫しただけ」で終わればそれは“体験”。
「野菜って収穫までにこんなに時間がかかっているんだ。今度苦手な野菜も食べてみよう」のような気づきや学びがあれば“経験”と言えます。
《もちろん“経験”の方が価値あるものです。》
同じ事象でも、体験にも経験にもなり得ます。
《「体験→経験」に変えてくれるのが質問と対話なのです》
ここから、子どもが気づきや学びを得るための質問と対話ついて書いていきます☝️
質問の役割
質問の基本的な方針は「子ども自身に選択させること」です。
人は誰かに与えられた答えよりも自分で見つけた答えで行動変容を起こします。
「人から与えられた答えを受け入れる素直さ」ももちろん必要ですが、長い人生を考えると自分で考えて答えを導く力は必要です。
《子どもが自分でゴールに辿り着くまでの道を整備するのが「質問」の役割です。》
「質問」によって、子どもがゴール(成長)に自分の足で向かっていけるように促していきます。
子どもを成長させる「質問&対話」3つのポイント
子どもとの具体的なやり取りの例を見ながら、質問のポイントについて話していきます。
(例)
ママは野菜の収穫会を通して子どもに野菜を食べるようになってほしい。
収穫会後の子どもとの会話。
👦「野菜採るの楽しかったー!」
👩「👦くんが楽しそうにしてるの見て、農家のおじさんも嬉しそうだったよ」
👦「えへへ」
👩「何が一番楽しかった?」
👦「えっとね、おじさんとトマト採ってきゅうり採って、葉っぱで遊ぶの!あと、おじさんが遊んでくれた!」
👩「おじさんと遊んだの相当楽しかったんだね!」
👦「うん!」
👩「おじさんは👦くんのこと沢山喜ばせてくれたでしょ?👦くんもおじさんのこと喜ばせられると嬉しいね。」
👦「うん!」
👩「今日おじさんが作ってくれたお野菜持って帰って食べようと思うんだけど、ママと👦くんで全部美味しく食べたらおじさんどんな気持ちになると思う?」
👦「嬉しい気持ち!」
👩「👦くんはおじさんに嬉しい気持ちになってほしい?」
👦「なってほしい!」
👩「じゃあお野菜食べるの挑戦してみるといいかもしれないね!一緒に食べてみよっか!お野菜食べると作ってくれた人は嬉しい気持ちになってくれるかもね(^^)」
①ゴール設定
質問うんぬんかんぬんの前に、まずは「ゴール設定をしておくこと」が大切です。
ここでいうゴールは「子どもが野菜を食べるようになること」です。
このゴール設定がないと、どこに向かって子どもを導けば良いのか曖昧になってしまい、子どもにかける言葉の一貫性がなくなってしまいます。
子どもと対話する前か対話する中で「子どもにどんな気づきを与えたいか」の方向性を決めましょう。
そしてそこに向けて対話を進めていきます。
②プラスの感情に結びつける
《👩「ママと👦くんで全部美味しく食べたらおじさんどんな気持ちになると思う?」》
今回の対話例ではこの質問がポイントです。
人が行動変容を起こすのには2パターンあります。
①プラスの感情からくる行動変容(嬉しいからやる)
②マイナスの感情からくる行動変容(嫌だからやる)
「嫌だからやる」という行動は受動的かつ本質的ではありません。
プラスの感情と結びつける質問をしてあげましょう。
「👦くんが野菜食べたらおじさん嬉しい気持ちになるよ!」といきなり答えを与えるのではなく、
「どんな気持ちになると思う?」や「嬉しい気持ちになってほしい?」と質問を入れることで、自分で答えを出せるようにしてあげてください。
このワンクッションの質問があるかないかで子どもの成長は変わります。
③アドバイスでなく呟き
心の成長を促したいとき、
「〇〇してみたら?」や「〇〇するといいよ」といったアドバイスはしません。
先ほどからも書いているとおり、それをしてしまうと“人からもらった答え”になってしまうからです。
その代わり《アドバイスではなく、子どもの背中を押す呟きをします!》
アドバイスしたいとき、それを言い換える便利な言葉があります。
〜かもしれないね
・〜ってことかもね!
・〜かもしれないね!
・〜すると良いかもね!
「〜かもしれないね」という言葉を使うと、こちらの価値観を伝えた上で最後の決定権を子どもに与えることができます。
便利な言葉なので、ぜひ使ってみてください!
まとめ
本日の記事、いかがでしたでしょうか?
私自身、現場で質問や対話を変えること子どもの行動が変わるという経験をかなりしています。
正直ライティング力不足でここに書ききれていないものも多々ありますが、私の知識や経験が皆様の役に立つと嬉しいです。
今日はこんなところで!
それでは👋
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