【傾聴】子どもの話の聞き方とポイント

人間関係の悩み

こんにちは、こども教育研究家のこうへい先生です!

東京都世田谷区の教育現場で日々子どもたちと関わっています。

子どもに関する悩み、運動に関する悩みを中心に記事を書いています。

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「子どもの話をどんなふうに聞いたら良いのか分からない」

ほとんどのパパママは、これまで子どもと関わってこなくて、急に親になります。

子どもへの関わり方や接し方を知らないまま親になるので、子どもの考えていることが理解できずに苦しむ方もいるでしょう。


今日はその中でも悩みが多い子どもの話の聞き方について書いていこうと思います。


支離滅裂な話、起承転結がない話、まとまらない話、何が伝えたいのかよく分からない話。

子どもはいろんな話をしますが、これらは「子どもにとって必要なもの」です。

話をどんなふうに聞いてもらったか」が子どもたちの自主性や自己肯定感に繋がります。

聞き手の基本姿勢と傾聴ポイント☝️

①まず肯定から入る(共感)
②評価しない(断定しない)
③アドバイスしない

④話を最後まで聞く
⑤目線を合わせる

まず肯定から入る(共感)

子どもの話に共感し、まず肯定する姿勢を見せましょう。

「私はあなたの話を聞く味方だよ」というメッセージを子どもに送ることができます。
そうすると、子どもは安心してその子なりに自分の思ったことを話します。

ここで子どもが感じた安心感は、子どもが自分の意見を伝えたり自分に価値を感じる土台になります。

評価しない(断定しない)

これ実はかなり難しいです。
「評価しない」とは、「良し悪しや優劣をこちらがつけない」ということです。

評価は、質問を通して子どもにさせるのがベストです。

アドバイスしない

これも難しいです。
大人は答えを知っているので子どもにアドバイスをしがちです。

しかし考えてみてください。
「誰かに聞いてほしくて話をするとき、あなたはその人からのアドバイスを求めていますか?」

多くの場合はアドバイスなんて求めていなくて、アドバイスは言った側が気持ちよくなるだけの行動です。

「傾聴」において、アドバイスは必要ありません。

話を最後まで聞く

子どもの話をぐちゃぐちゃでも、途中で何か言いたくなっても、基本的に話は最後まで聞きましょう。

自分が話す側だと想像したとき、話の腰を折られたり途中で自分語りをされたりすると嫌ですよね。

そういったことを続けていると、子どもから「この人は自分の話を聞いてくれない」という認定がされます。

目線を合わせる

簡単なようでやっていない方が多いのではないでしょうか。

「子どもと目線を合わせる」という一手間は、物理的な子どもとの距離だけでなく心の距離の縮めてくれます。

目線を合わせるという行為は、「“今からあなたの話を聞くよ”の姿勢をとる」ということです。

子どもは安心して話すことができます。

【上級者編】傾聴+質問

ここで上級者編を紹介しておきます。

子どもの仕事をしていない保護者の方で、
ここまで考えた子どもとのやり取りができると他のママパパから一目置かれるような存在になると思います。


上記で紹介した“傾聴”に“質問”をプラスすることで、子どもの《行動変容》にまで繋げることができます。

具体的にどんなやり取りを子どもとするのか、会話の一例を書いていきます。

NGな聞き方例

👦←保育園に通っている男の子、戦いごっこが好き
👩←👦のママ、園から「あなたの子が友達を叩く。お友達に優しくできない」といった旨の連絡を受けた

👦「今日保育園で〇〇くんと戦いごっこしてさ、それで...」
👩「また戦いごっこしたの??お友達叩いてないよね!?」
👦「叩いてないよ!〇〇くんが怪獣で僕が倒したんだよ!」
👩「戦いごっこはもうやめなさい。お友達と仲良く遊んで!
   戦いごっこじゃなくて××したらいいんじゃない?」

👦「やだー!戦いごっこが楽しいんだもん!」
👩「とにかく戦いごっこはやめなさい!!」


これは「話を最後まで聞かない」「肯定(共感)しない」「アドバイスする」という話の聞き方です。

これでは子どもは話を聞いてもらっているという感覚にはなりません。

好ましい聞き方例

👦「今日保育園で〇〇くんと戦いごっこしてさ、それで〇〇くんが怪獣で僕が倒したんだよ!」
👩「そうだったんだー!いつも〇〇くんと遊んでて、仲良しなんだね。」
👦「僕どんどんおっきくなって、強くなってるんだよ!」
👩「そうだよね!ママもそう思う!👦くんはもっと強くなりたい?」
👦「なりたい!」
👩「強い人ってね、優しい人なんだ。だから、いつもママに優しくしてくれてるみたいに、お友達にも優しくできると素敵だね。」
👦「へー!」
👩「優しいことってどんなことがあるかな?」
👦「大好きとか?」
👩「あー大好きも素敵だね!あっママはこの前、👦くんがおもちゃをママにどうぞしてくれたとき優しいなぁと思ったよ!」
👦「えへへ」
👩「お友達もどうぞしてもらうと嬉しいかもね。👦くんもっと強くてかっこよくなれそう!」
👦「...明日お友達にどうぞしてみる!!」

これは子どもの「話を聞き」、子どもの言うことを「まず肯定」し、戦いごっこの良し悪しを「評価」せず、“〜だと嬉しいかもね”と「断定」せず、「アドバイス」もしていません。


「傾聴+質問」を使い、「明日はお友達にどうぞしてみる!」という子どもの《行動変容》まで繋げています。


これはあくまで一例ですが、こういったふうに子どもを導いていきます。


傾聴も難しいですが、「質問」も慣れていないとかなり難しいです。

質問に関してはこちらの記事で書いていますので、ぜひご覧ください。
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まとめ

今日の記事、いかがでしたでしょうか?

今日の記事を参考にして、ぜひお子さんの話を沢山聞いてあげてください(^^)

今日はこんなところで!

それでは👋

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